オシャレのひとつとして髪の毛を染めるヘアカラーを行う方も多いはず。
日本人の真っ黒の髪の毛は真面目な印象を与えますが、少し髪の色を明るくするだけで性格も明るい印象を持つ感じになります。
それは他の人から見る意識だけでなく、自分の気持ちにも変化をつくることができるので「イメージチェンジ」の方法のひとつとしてヘアカラーを行う方もおられます。
特に20代は周りの視線が気になるお年頃。今、独メンを読んでいてヘアカラーを行っている方も多いのではないでしょうか。
さて、そんなヘアカラーで気になる事といえば、
「ヘアカラーをするとハゲるかもしれない・・・」
ではないでしょうか。
今回は、そんな気になるヘアカラーをするとハゲるのか?そして頭皮へのダメージはあるのか調べてみました。
ほんとはハゲないヘアカラー
正直言ってしまうと、ヘアカラーを行っただけではハゲることはありません。
髪の毛自体は角質化された細胞ですので、「死んだ細胞の集まり」が細く伸びていったものとなります。髪の毛を切ったときに体が痛みを感じないように、ヘアカラーを行っても体にはダメージはありません。
もちろん、髪の内部にまで薬液が染み込むことで髪の毛自体はダメージを受けて痛むことになりますが、あくまで髪の毛だけの影響でハゲには影響しません。
では、なぜヘアカラーをするとハゲると言われるのでしょうか?
髪の内部から流れて髪が細くなるから
ヘアカラーを行うと髪の内部にまで薬液が浸透し髪を染めていきます。髪の毛は3重構造になっており、一番外側の「キューティクル」(よく聞きますね)、中間に髪の毛の色を決める「コルテックス」、髪の中心の「メデュラ」となっております。
ヘアカラーは髪の内部に浸透することで髪の色を変化させることができるのですが、外側のキューティクルをめくって内部に浸透していくため、髪の表面はダメージを受けてしまいます。
ダメージを受けてしまうとキューティクルの隙間から内部のコルテックスが外部に流れ出てしまい髪の毛が細くなってしまいます。
細くなった髪の毛はボリューム感が減ってしまい、髪の毛が薄く見られてしまいます。
頭皮と同化しやすい
髪の毛の色を明るくすると、頭皮の色に近くなります。特に金髪などは頭皮に近い色となるため、頭皮が透けて見えるようになってしまいます。
ボリューム自体も無くなるため、より薄毛が目立つようになってしまいます。
キューティクルを保護するためにもヘアカラー後は念入りにトリートメントを行うようにしましょう。
頭皮へのダメージ
ヘアカラーを髪の毛だけに塗ることができれば問題はないのですが、
美容院などでプロに行ってもらえれば、頭皮へ付着することはないので問題はありませんが、市販のヘアカラーを使用して自分で行う場合はどうしても頭皮に付着してしまいます。
頭皮は髪の毛を生産するための大切な土壌ですので、その頭皮が傷んでしまうとハゲの原因となってしまいます。
このように、正しくヘアカラーを行うことができれば、ハゲることはありません。
しかし、自分でヘアカラーを行い、薬液が頭皮に付着するなどした場合は頭皮が炎症を起こしやすくなり、ハゲの原因となってしまいますのでできるだけ美容院でヘアカラーを行うことがよいでしょう。
頭皮へのダメージはヤバイ
ヘアカラーが頭皮に付着するとハゲの原因になると書きましたが、どのくらい影響があるのでしょうか。
使用上の注意の変更
平成27年10月23日付け「染毛剤、脱色剤及び脱染剤の使用上の注意について」の厚生労働省の通知を受けて、ヘアカラーの使用上に注意の変更を行いました。
変更点として、使用上に注意する重要な事柄を製品正面へ記載する事となりました。通常であれば使用方法に関する注意点などは、使用説明書やパッケージ裏に記載してあると思います。しかし、製品の顔となる前面に注意点打ち出すということは、「購入する前に必ず消費者が目に止まるようにした」ことですので、その注意点がいかに重要かがわかります。
製品正面へ記載する文言は、
ヘアカラーでかぶれたことのある方は絶対に使用しないでください。
ヘアカラーはアレルギー反応をおこすことがあります。
皮膚アレルギー試験(パッチテスト)を毎回必ず行ってください。
となっております。
イメージ的には煙草の箱の前面に「肺がんや心筋梗塞などの危険性」とか記載しているようなものでしょうか。
市販のものでありながらここまでしなければいけないということは、頭皮へのダメージがいかに深刻かがわかりますね。
皮膚障害の事例
厚生労働省が注意点を上げたことの要因として、毎年のヘアカラーでの皮膚障害の事例が多いことが挙げられます。
ヘアカラーが原因での皮膚障害は毎年200件ほどが報告されております。そのうちの20%前後は1ヶ月以上の障害となっているので重傷化も目立ちます。
主な症状として、痛みや痒み、発赤、水泡などがあり、アナフィキラシー症状を発症することもあります。頭皮だけでなく、顔や首筋にまで拡大することもあります。
また、類型としてはアレルギーだけでなく、非アレルギーでも発症するので、誰にでも起こり得る症状でもあります。
1か月以上も頭皮に水泡ができてしまったことを考えてください。掻いてしまったら水疱は潰れ髪の毛をまともに洗うこともできなくなってしまいます。もちろん、抜毛の増加もあることでしょう・・・
へカラーを使用してはいけない人
今までに本品に限らずヘアカラーでかぶれたことのある方
染毛中または直後に、じんま疹(かゆみ、発疹、発赤)あるいは気分の悪さ(息苦しさ、めまい等)を経験したことのある方
皮膚アレルギー試験(パッチテスト)の結果、皮膚に異常を感じた方
頭皮あるいは皮膚が過敏な状態になっている方(病中、病後の回復期、生理時、妊娠中等)
頭、顔、首筋に、はれもの、傷、皮膚病がある方
腎臓病、血液疾患等の既往症がある方
体調不良の症状が持続する方(微熱、倦怠感、動悸、息切れ、紫斑、出血しやすい、月経等の出血が止まりにくい等)
などとなっております。ヘアカラーはあくまで医薬部外品ですが、ここまで使用に対して厳しいものもなかなかないのではないでしょうか。
ハゲにヘアカラーは危険信号!?
こにように、ヘアカラーが頭皮に付着してしまった場合、アレルギー性皮膚炎を起こす可能性があり、その後も繰り返し発症する確率が高くなります。アレルギー性のものではなくても、皮膚や体調の状態では繰り返し刺激性皮膚炎を発症することもあり得ます。
それほど頭皮に良くはないヘアカラーが付着してしまった場合、薄毛に影響することは間違いありません。
また、ヘアカラーの薬液が頭皮に付着してしまう確率は、ハゲていない方よりもハゲている方のほうが薬液が垂れやすく頭皮に付着しやすいので注意が必要となるでしょう。
以上の点から、ヘアカラーを正しく使用すればハゲる原因にはならないが、毛が細くなったりしてよりハゲが目立つこととなりますので、できるだけヘアカラーは控えたほうがよいでしょう。
どうしても染めたい場合は、頭皮に付着しないように美容院で行い市販のものを使用して自分で行わないようにしたほうがよさそうですね。
コメントを残す