抜け毛が多い動物の頭は何故ハゲない?人間しかハゲないのは不公平?

人は加齢に伴って徐々にハゲていきます。一般的には男性のほうがAGAなどの影響もありハゲやすいですが、女性もホルモンの分泌やFAGAの原因によってハゲる方は多くおります。

しかし、この頭の毛が抜けてしまい薄くなる現象は人間だけなのでしょうか?

頭だけハゲる現象は動物にも起こるのでしょうか?

動物は人間よりも体毛が多く生えていることもあり、人間よりも毛むくじゃらというイメージがあります。もちろん、頭がハゲてしまった場合、体毛との差により人間よりも目立つことが考えられますが、動物がハゲているというイメージは全くありません。

やはり動物はハゲないのでしょうか?

そこで今回は、頭がハゲるのは人間だけなのか?体毛の抜け毛が多い動物たちは頭はハゲないのか?調べてみました。

動物の抜け毛にはどういったものがあるのか

動物は人間とは違い、体毛と髪の毛の区別がない動物がほとんどだと思います。

動物の体毛は寒さを防ぐための防寒の役割を行います。そのため、気温の低い地域が原産の動物は温かい毛に覆われており、温暖な地域が原産の動物は体毛が少なかったりします。つまり、体温の維持を行うために体毛が必要となるのですが、人間は進化の過程で汗腺が発達したことで体毛が退化していったと言われております。動物のほとんどは汗をかくことが少ないのですが、汗をかく動物としては馬やカバなどがおりますが、やはり他の動物のように体毛が少ないように感じられます。

では、体毛が多い動物の場合、暑いときはどうするのか?となるのですが、暑い夏などは夏毛に生え変わり、体毛が薄くなります。人間も季節によって生え変わりはあるのですが、その量は動物とは比較になりません

猫や犬を飼っている方はわかると思いますが、大量の毛が抜けますよね?人間があんなに抜けてしまったらハゲることになりますが、犬や猫の場合、1つの毛穴から生えている体毛の本数が人間よりも多いのです。人間が一番密集している毛といえば髪の毛ですが、1つの毛穴から1~3本ほどになります。犬の場合、1つの毛穴から10本前後生えているためその本数を調整することで夏毛、冬毛となります。

動物の一番の抜け毛は、季節の変化による夏毛と冬毛への変化のときに顕著にあらわれ、人間以上の抜け毛となります。しかし、1つの毛穴から出る本数の調整を行っているに過ぎないため、全体的に薄くはなってもハゲることはないようです。しかし、体毛が多い動物でもハゲることはあり、それは、

ストレス

加齢

皮膚病

が原因でハゲるようです。

飼っている犬や猫も人と同じ様に加齢に伴って代謝等が悪くなるため毛量も減っていきます。しかし、若い時期にハゲてしまった場合はストレスや病気が要因のことがあるので、注意が必要です。

頭がハゲている動物っているの?

では、抜毛でハゲるではなく、そもそも頭がハゲている動物っているの?ってことですが、いましたよ!鳥の中にいましたよ!ハゲタカです!

頭がハゲているワシやコンドルを総称してハゲタカなどと言われており、主に捕食をせず、屍肉などを食べる腐肉食であります。大きな動物の屍肉に頭から突っ込み肉を食らう姿が想像できるのではないでしょうか?

もちろん頭から突っ込むことで屍肉の血液や体液がハゲタカの頭に付着してしまいます。頭の毛があると、染み込んでしまい殺菌が繁殖してしまう可能性がありますが、毛がなければ付着した血液は日光ですぐに固まり、紫外線による殺菌も行えるので衛生的にも毛がないほうが有利に働きます。つまり、進化の過程で頭に毛が必要なくなったということになります。

AGAは人間だけ?実はサルもなるってほんと?

AGAとは、男性型脱毛症のことで男性のハゲの原因の大半を占めております。一般的にハゲと言われている方のほとんどはAGAで、生え際が徐々に後退していったり、頭頂部から徐々にハゲていったりします。

このAGAですが、男性ホルモンの90%以上を占めるテストステロンが5αリダクターゼと呼ばれる酵素と結びつくことでDHTに変化し、そのDHTが男性ホルモン受容体と結合すると髪の毛の成長サイクルを乱す脱毛因子となることが原因とされております。このDHTに変化する割合や受容体に結合する割合などは遺伝によっても決められたりするとも言われております。

つまり、男性ホルモンの影響を受けることで頭がハゲることととしてAGAがあるのですが、この男性ホルモンが原因でハゲるのは人間だけではなく、サルもハゲるそうです。

特に有名なサルではベニオカザル。顔が真っ赤なベニガオザルは、ベトナムやカンボジアなど主に東南アジアに生息するサルです。このベニガオザルですが、AGAが原因でハゲるそうです。そのため、プロペシアなどのAGA治療薬の開発段階の動物実験でもベニガオザルが使用されたとのことです。

ちなみにサルは加齢によってとてもハゲやすくなっており、男女とも頭の頭頂部がハゲてしまうサルなどが多いとのこと。特にチンパンジーやオランウータンは結構ハゲているみたいですよ。

人間に近い進化の動物はハゲやすい?

今回は動物の薄毛事情やハゲについて調べてみましたが、一般的な動物の場合、体毛は体温を調節するために重要なものであるため、基本的にはハゲない動物がほとんどのようです。

しかし、進化の過程でハゲタカ類などのように髪の毛が必要ではないためハゲてしまったり、人間のように進化した一部のサルなどは、人間と同じAGAなどが原因でハゲるサルもいるようです。

人間にとって髪の毛の利用目的はファッション的なものであるため、今後も人間が進化を続けていけば、いずれは髪の毛も無くなってしまうのかもしれませんね。

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