AGAの治療薬の中でも、特に効果が期待できることから有名になった薬「プロペシア」。
しかし、同時にPFSという後遺症についても問題視されています。
PFSとは何なのか、また、PFSにならない為にどのようなことができるのかを見ていきましょう。
プロペシアとはどんな薬?
AGA治療薬としては優れた部類に入るプロペシア。その主成分はフィナステリドでできています。
フィステナリドには、AGAの原因になるといわれる男性ホルモンDHT(ジヒドロテストステロン)の生成を抑制する効果があります。この作用により、抜け毛を減らし、AGAの進行を抑えることを目的とした治療薬です。
実際に、臨床試験のデータによりその効果は証明されていて(「臨床皮膚科」(医学書院))、プロペシアを3年間投与した方のうち、78%は症状が改善し、20%が現状維持という結果が出ています。
このように、プロペシアはAGA治療薬としては効果がかなり期待できる薬ではありますが、男性ホルモンの分泌に影響を与えることから、その副作用についても重要視されています。
プロペシアの後遺症とは?PFSとはどのようなもの?
どんな薬にも、頭痛や腹痛、眠気といった副作用が起こることはありますが、プロペシアの副作用として注意すべき点は、性機能障害や感情障害です。
これには、男性ホルモンに影響を与えるフィステナリド(プロペシアの主成分)との関係が疑われています。
具体的な症状としては、ED、精子減少、陰茎障害、その他うつ病や認知障害などが挙げられます。
通常、薬の服用をやめることでこれらの副作用はなくなるといわれていますが、服用を中止した後も症状が継続したり、症状が一度治まった後、期間をおいて再発したりする症状のことをPFS(ポストフィステナリド症候群)といいます。
PFSにならないための3つの方法
では、PFSにならない為にはどうすれば良いでしょうか。ここでは3つの方法をご紹介します。
1.プロペシアを使用しない
元も子もない話ですが、一番確実な方法です。
プロペシアの副作用は、もちろんすべての方に起こるわけではありませんが、リスクを確実に避けるためにはこれ以外の方法はないといえます。
プロペシアの主成分、フィステナリドが使われていない他の治療薬を検討すると良いでしょう。
2.プロペシアを個人輸入しない
PFSの怖い点は、一度なってしまったら簡単に治らず、治療法も確立されていないということです。個人の判断で購入するのはやめましょう。
3.AGAクリニックなど、専門の医療機関を通して処方してもらう
専門の医療機関では、頻繁な血液検査とカウンセリングなどにより、PFSのリスクも考慮しながら処方してくれます。
大切なのは、個人の判断でプロペシアを使用しないことです。必ず、専門の医療機関の指示のもとで使用するようにしましょう。
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